あいさつは、78年79年とも「学長あいさつ」「1部実行委員長あいさつ」「2部実行委員長あいさつ」「1部自治会執行委員長あいさつ」「2部自治会執行委員長あいさつ」で共通である。学生の組織には変化がなく、委員長の名前が変わっているだけである。学長はどちらも伊地智善継学長である。この「あいさつ」の構成から、学生の組織はⅠ部とⅡ部それぞれ別々に運営されていたこと、Ⅰ部Ⅱ部ともに自治会が運営し、大学祭実行委員会の母体であった、ということがわかる。ここではその「学長あいさつ」のみ紹介する。当時の伊地智学長が大学祭と課外活動とを結びつけて認識していたことがよく表れている文章である。伊地智先生にとっての大学祭はそれもまた学びの一環だった。私自身は当時大学生として、大学祭は盆踊りのようなお祭りと見なしていたので、大学祭を「課外活動」の一環と考える先生の考え方を新鮮な考えだと感じたように覚えている。 |